KP6月定例会のご報告

6月4日(火)17:30~19:00(場所:さざなみ会ピアーズにて) KP6月定例会を開催しました。

28名の方にご参加をいただきました(来場19名、オンライン参加9名)。

トピックスのひとつ、氏家憲章(うじいえ のりあき)さんから精神医療(精神科病床の推移等)の最新データの分析などのをお話しいただきました。氏家さんは長年精神科病院で勤務のご経験があり、近年は日本の精神医療の政策転換などについて提言をされています。

「余り過ぎている精神科病床。入院中心の精神医療は深刻な行き詰りを迎え、”地域ケアの精神医療”への政策転換のチャンスが訪れています。」

氏家さんからは、これまでの日本の精神医療の歴史や現在の精神科病院のおかれている局面、これからどのようにしていくべきかのヒント、諸外国や特に日本と似たような(民間病院中心)状況から病院改革を経て病床削減し地域精神医療に転換してきたベルギーの「病院改革(2010~)」など、わかりやすく教えていただきました。

ベルギーでの地域医療への政策転換は国をあげての施策であったことや、「治療だけでなくリハ・福祉・生活支援が一体となった総合的な(地域精神医療・福祉の)仕組みであった」ということがとても印象的でした。

定例会参加者からは「ベルギーの病院改革について」「ベルギーのモバイルチーム(アウトリーチチーム)の実際について」「ピア(精神障害当事者)の活躍」「家族ケア」「住民や街の意識」などたくさんの質問や意見が寄せられました。

現在のベルギーでの精神科病院改革のその後(地域精神医療)について知り、今後の日本の精神医療を考えていくベルギー視察団が結成され、10月にベルギーへ視察に行くことになり、KPのメンバーも同行させていただくことになりました!!

またご報告をしたいと思います。

氏家さんからご協力いただき、皆様にも資料を共有させていただきます。(下記PDFでダウンロードできます)

また、近日、氏家さんの新しい書籍も発行とのことです。こちらも後日ご紹介したいと思います。

7月の定例会は7/2(火)17:30~の予定です。後日お知らせします。

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